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生島ヒロシの次男、翔がハリウッドデビュー

【FREE】生島ヒロシの次男、翔がハリウッドデビュー

2018年05月11日
 アナウンサーであり、生島企画室会長の生島ヒロシの次男翔(32歳)がハリウッド映画デビューを果たした。4月26日都内のホテルアラマンダ青山での取材会で明らかになった。取材会は父ヒロシ、次男翔が同席し、これまでの道のり、今後の目標を語る場となった。

 父ヒロシの紹介によれば、翔は15歳の時に単身渡米し、カリフォルニアの現地アカデミーでダンスに打ち込む。その後NYの大学で本格的にコンテンポラリーダンス、演技を学び、ドイツでもダンサー契約を結び1年間活動。帰国後、ダンスや舞台を始め、『悼む人』『闇金ウシジマ君 Part2』「35歳の高校生」への出演等、活動の幅を広げていた。そんな中、キャスティングディレクターの奈良橋陽子の勧めで受けた、ハリウッド映画『DARC』(監督:ニック・パウエル)の出演オーディションを勝ち抜き、このほどハリウッド進出にこぎつけた。

 『DARC』は、ネットフリックスで世界190カ国配信中。サンフランシスコを舞台に、日本の暴力団に母親を殺されたインターポール捜査官ダーク(トニー・シイーナ)のクライム復讐映画。取材会でも映像が流れたが、アクションシーン満載の手に汗握る力作であり、日本からは椎名桔平、渡辺哲も出演。翔は、準主役である、ダークをスカウトし組織への潜入を許してしまう暴力団三代目カゲヤマシゲルを熱演している。

 しかし、同作は2015年バングーバーでの制作以降、なかなか公開が決まらなかった。翔は「撮影から3年。その期間は長く、不安だったが、このほどネットフリックスでの配信が決まり、安心した」と胸を撫で下ろす。また、「最終的な製作費は15億円かかっており、これだけ大規模な作品に携われることは日本だとなかなかない。良い機会を作っていただいた大切な作品だから、世に出ることが本当に嬉しい」と喜びを噛み締めた。

 翔が演じたシゲルの役どころは、女子供には平気で手をあげるが、強い男の前では媚びへつらうといった極悪非道かつ卑劣な男。役作りについて翔は、「体重を10kg近く落とし、小さく見えるようにした。また、『ゴッドファーザー』やマーティン・スコセッシ監督作品を参考にした」と工夫を語る。監督については「お互いに意見を出し合い、僕の意見も尊重していただけてやりやすかった」とし、「監督はアクションシーンの殴る・殴られるの角度など、すごく丁寧に撮っていた。こだわりが強く、特に観ていただきたいところ」と見どころを語った。

 今後翔はダンスで鍛えた身体能力と英語力を武器に役者業にまい進する。ハリウッドで活躍する俳優真田広之を目標にし、「日本を拠点にしながら、海外のオーディションに積極的にチャレンジしていきたい」と意気込む。取材会の間、笑顔で次男翔を見守っていた父ヒロシは、「親として一番の思いは自分たちの好きな仕事で自立して食っていけるようになれば、それで幸せ。それまでは色んな形でサポートする。翔は32歳だが、5年以内で形になってくれれば」とエールを贈った。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。