閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

『来る』川村P“とんでもないものが出来る”

【FREE】『来る』川村P“とんでもないものが出来る”

2018年10月24日
『来る』会見(左より川村P、黒木、妻夫木、岡田、小松、柴田) 『来る』会見(左より川村P、黒木、妻夫木、岡田、小松、柴田)

 東宝配給『来る』の製作報告会見が23日、ウェスティンホテル東京で行われ、出演の岡田准一、黒木華、小松菜奈、妻夫木聡、柴田理恵、川村元気プロデューサーが登壇した。

 興収38億5千万円の大ヒットを記録した『告白』の中島哲也監督最新作。澤村伊智のホラー小説「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫刊)を映画化する。撮影は今年の2~6月に行い、現在ポスプロ真っ最中の中島監督は会見を欠席した。

 川村プロデューサーは、「とんでもないものが出来上がる予感がある」と冒頭の挨拶から作品に自信を覗かせ、その後も「色々な意味で日本映画に今までなかったパターン。『告白』以上のインパクトを与えられると思う」「原作がものすごく面白く、すぐに中島監督に送った。相談しても(原作)100本ぐらいは袖に振られているが、久々にすぐメールが返ってきて『これはやりたい』と。『エクソシスト』や『シャイニング』のように、ある時代のスタイルを作ったような作品を作りたい」と、今作が秘めるかつてないポテンシャルの高さを口にした。

 「怖くて台本を読むのに時間がかかった」というほどホラー映画が苦手な岡田は「中島監督じゃなければやっていなかったかも」と、監督とのタッグが出演の決め手だったことを明かし、「細かくビジョンを決められている人。ヒゲは6ミリまで伸ばしてという指示まであったほど。監督の細かい作りを堪能しながら役作りした」と初となる中島組に臨んだ時の心境を話した。また、これが『パコと魔法の絵本』『渇き。』に続く3度目の中島作品出演となる妻夫木も「(監督は)妥協のない人。カメラワークや照明まで、普通は知らないような専門的な技術まで知っていて、撮りたいことがわかっている」と説明。そのこだわりの強さゆえに撮影期間も伸び、「(自分の撮影は)4月上旬に終わると聞いていたが、5月まで続いて髪を切れなかった(笑)」と話し、川村プロデューサーも「撮影期間が倍になるのは恐怖だった」と苦笑いしながら頷いた。

 本格的な共演はこれが初めてながら、同じ1980年生まれの岡田と妻夫木は現場でも意気投合した様子。また、岡田と黒木は『散り椿』に次ぐ共演だったこともあり、気心の知れたメンバーが揃った会見は和気あいあいとした雰囲気で行われた。

 公開は12月7日(金)。作品は、主人公のオカルトライター(岡田)とキャバ嬢霊媒師(小松)が、田原家(妻夫木、黒木)に憑く “何か” に挑む最恐エンターテインメント。製作は『来る』製作委員会、製作プロダクションは東宝映画、ギークサイト。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。