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SDP『鬼ガール!!』大阪で先週末イベ連発

【FREE】SDP『鬼ガール!!』大阪で先週末イベ連発

2020年10月07日
 SDP配給『鬼ガール!!』のイベントが2日、3日の両日、大阪で行われた。今作は、今も鬼伝説が残る大阪の秘境・奥河内を舞台にした青春エンターテイメント。自治体や観光協会など全面協力のもと制作された。中村航の小説「鬼ガール!! ツノは出るけど女優めざしますっ!」(角川つばさ文庫)を映画化する。主人公は、高校生の鬼瓦ももか(井頭愛海)。鬼の血が流れる自分にコンプレックスを持つ彼女が、仲間たちと映画作りにかける日々を描く。

 2日のイベントは、イオンモールりんくう泉南の屋上で実施したドライブインシアター特別上映会。舞台挨拶には主演の井頭愛海、瀧川元気監督、今作の音楽プロデューサーを務めた元ザ・ブルーハーツのドラマー梶原徹也が登壇した。井頭は劇中で着用していた制服衣装で、ママチャリをこぎながら全力疾走で現れ、本編冒頭シーンを彷彿とさせる賑やかな登場に会場を沸かせた。また、ティックトックで話題の鬼ダンスに、MCの遠藤淳(FM大阪「Music Bit」DJ)らが挑戦。参加した観客は、拍手のかわりにワイパーやヘッドライトを使って、登壇者たちとコール&レスポンスをしながら、屋上での舞台挨拶を楽しんだ。

 翌3日は、大阪文化芸術フェスと連携し、国指定重要文化財の大阪市中央公会堂を会場に開催。特別試写会の上映前に舞台挨拶を行い、前日と同様、井頭と瀧川監督、梶原が登壇した。梶原は今作に参加した経緯について「『ブルーハーツが聴こえる』で短編映画を監督した下山天から、『大阪にアツい男がおる!そいつが今度初長編映画を撮るから、是非協力してほしい』と、瀧川監督を紹介され、会ってみたらお互い実家が河内長野市で、すぐに意気投合して協力することを決意した」と明かした。劇中では、ガールズバンドが「TRAIN‐TRAIN」を演奏するシーンもある。

 井頭は「大阪ならではのクスッと笑えるシーンもあって、私もコメディに初めて挑戦したので、そこも合わせて楽しんでいただければ嬉しい」と述べ、瀧川監督は「魂を込めて作った。特に映画のラスト20分に出てくる連鎖劇のシーンはキャスト・スタッフ一丸となって作り上げたシーンなので、是非注目してほしい」とアピールした。

 上映後は、劇中にも登場する護摩法要を、梶原や和太鼓奏者、奥河内3ヶ寺住職らが舞台上で披露、来場した観客の健康祈願として行われ、梶原らの圧巻のパフォーマンスに会場は大いに盛り上がった。

 9日より大阪先行公開。16日より全国順次公開。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。