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東映『いのちの停車場』披露で吉永ら哀悼の意

【FREE】東映『いのちの停車場』披露で吉永ら哀悼の意

2021年04月16日
 東映配給『いのちの停車場』の完成披露試写会が14日、東京国際フォーラムで行われ、出演の吉永小百合、松坂桃李、西田敏行、広瀬すず、成島出監督が登壇。同作は、在宅医療を通して描くいのちの物語。当日登壇した吉永は、「撮影後にとても大きな悲しい出来事があった」と話し、製作総指揮を務めた岡田裕介東映グループ会長が昨年11月に逝去したことに触れ、涙を浮かべながら哀悼の意を述べた。岡田さんと吉永は、『動乱』をはじめ『北の零年』など多数の作品で共にしてきた。岡田さんの訃報が出た際にも、吉永は「信じられないことです。お疲れが溜まっていらしたのですね。これから映画の完成まで、どうぞお力を私たちに与えてください。見守ってください」とコメントを寄せたが、そうした想いを抱えながら、『いのちの停車場』は完成した。

 また、撮影時について吉永は、「(コロナ禍で)本当に大変な思いのなかでクランクインしましたし、みんなで力を合わせて作った『いのちの停車場』です」とし、映画出演122本にして初挑戦した医師役については「初めての医師、ドクター役でわからないことばかりでしたが、成島監督は前に『孤高のメス』(2010年)を撮っていて、どのように演じたらいいのか指示してくださいました。ドクターとしての咲和子が大変な思いをしながら成長していけばいいと言ってくださいました」と振り返った。

 製作委員会は、東映、木下グループ、テレビ朝日、電通、ジェイアール東日本企画、読売新聞社、朝日新聞社、東映ビデオ、ローソンエンタテインメント、北國新聞社、北陸朝日放送、ダイバーシティメディア、報知新聞社、JR西日本コミュニケーションズ。製作プロダクションは東映東京撮影所。5月21日全国公開される。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。