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『鯨のレストラン』吉祥寺で監督、田原総一郎らトーク

【FREE】『鯨のレストラン』吉祥寺で監督、田原総一郎らトーク

2023年11月23日
 クジラ問題を扱ったドキュメンタリー映画『鯨のレストラン』のトークイベント付上映会が16日、アップリンク吉祥寺で行われ、監督の八木景子、田原総一郎(ジャーナリスト)、江島潔(国会議員、自民党副幹事長、捕鯨議連副幹事長)の各氏がトークを交えた。

 “食文化”としてのクジラというテーマで、真っ向から世界に反論し、話題を集めたドキュメンタリー映画『ビハインド・ザ・コーヴ 捕鯨問題の謎に迫る』(2016年1月公開)。それからおよそ8年を経て、監督の八木景子は、クジラという題材をさらに深く探索するべく、最新作『鯨のレストラン』を通して、「地球の環境問題」にまで向き合った。

 イベントで八木監督は、「クジラの産業を守ろうと、関係者が手を焼いてきた世界のテロリスト相手に発信し闘ってきたが、感謝されることはなく、理不尽な対応に苦しめられてきた。借金まで背負って活動してきたが、『借金は八木さんの美徳だ』、さらには『あなたは、部外者』と言われ続けてきた」と告白し、孤独に作品を作り続けてきた苦労を吐露。江島議員は「クジラ業界による嫉妬、出る杭は打たれている状態」と説明し、田原氏は、「国会議員は9割が選挙しか考えていない」と吠えた。

 9月2日より新宿K’s cinemaほか全国順次公開されており、現在都内での上映は全て終了している状態。八木監督は、今後も、都内での上映はもちろんのこと、舞台となった宮城県などの東北エリア(現状のブッキングなし)、自主上映会を含めて、全国的にもう一押し展開していきたい考えを示す。配給は八木フィルム。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。