ソニー・ミュージックエンタテインメントは、小原ブラスと奥津マリリ(フィロソフィーのダンス)がMCを務めるポッドキャスト番組「B‐side Talk ~心の健康ケアしてる?」の公開収録を世界精神保健連盟が定める「世界メンタルヘルスデー2025」の10日、都内で実施。ゲストに俳優でトライストーン・エンタテイメント代表取締役社長の小栗旬と心療内科医の鈴木裕介を迎え「#じょうずにやすもう」をテーマに休養の重要性、俳優やアーティスト特有のメンタルケア、ストレス対処法、カウンセリングの意義などについて語り合った。
「B‐side」は、エンタテインメントの価値の源泉であるクリエイターとそのスタッフを心と体の両面でサポートするプロジェクト。アーティスト、クリエイター、そしてその活動を支えるスタッフが心と体に不調を感じたとき、気軽に利用できる専門家のサポートを提供したいという発想から始まった。2021年9月からソニーミュージックで活動がスタートし、24年秋から日本音楽制作者連盟・加盟会社にサービス提供を開始している。
トークの中で小栗は、自身の休みの取り方について「アウトプットが続いてインプットできない時は自分から『休ませてください』と言います。俳優は一つの作品に入ってやる仕事が多いので、その間の期間に意識的に休みを取ります」。また、「自分自身も環境もだいぶ変わったと思います。20~30年前の頃はなかなか『休みたい』と言えず、無理してみんな働いていました。でもコロナ禍以降は体調不良の人間はちゃんと休むべきだということになったし、休みたいと言えない環境ではなくなっていると思いますね」と語った。
心療内科医の鈴木はストレス対処法について「ピンチの時に自分を助ける行動とか考え方のパターンのことを『コーピング』と言うのですが、それをいっぱい作っておくことが大事です。旅行に行くとか、美味しいもの食べるのもそうですが、考え方のコーピングもある。認知的コーピングというのですが、嫌なことがあったり、大きな失敗をした時に『まだ4章だ』と言ったりする。次があると思うことで、失敗の相対的な価値が下がるんです。こういうものを沢山持っている人はストレス対処が上手だと思います」と話した。
この日の模様は、10月末にポッドキャスト番組「B‐side Talk ~心の健康ケアしてる?」で配信される予定。