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震災忘れない… さだまさし、地元長崎から東北向け仲間たちと熱唱

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震災忘れない… さだまさし、地元長崎から東北向け仲間たちと熱唱

2013年08月05日

 「(東日本大震災の被災地、被災者を)忘れない」という気持ちを持ち続けたい――。シンガー・ソングライターさだまさしが4日、出身地・長崎の稲佐山公園野外ステージで「長崎から東北へ」と題した東日本大震災復興支援チャリティーコンサートを行った。さだ自らホストになり加山雄三、アンジェラ・アキ、ゴスペラーズ、ひめ風(南こうせつ、伊勢正三)らが長崎の地から東北に向けて歌のメッセージを届けた。会場は全国各地から8000人のファンが詰めかけ熱気に包まれた。

  「(震災から)時間が経つとどうしても被災地と我々との間で温度差が出て来る。しかも、東北から離れた場所になるとなおさら温度差が生まれてくる。だったら…。東北から遠い場所、九州の長崎からエールを送りたいと思った。いくら時間が経とうとも、より遠い場所から“忘れない”という声を上げることが大切。今回のコンサートは東北に向けての応援団の総決起集会にしたい」。さだは、今回のコンサートの意義をそう説明した。

 さだは、87年から06年までの20年間にわたって出身地である長崎で夏の無料の野外コンサート「長崎から さだまさし」を行ってきた。毎年1万5000人を上回る動員で長崎では夏の風物詩になってきただけに、7年ぶりの“稲佐山コンサート復活”には長崎も盛り上がっていた。

  今回はさだの呼びかけによる「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」。呼びかけに応じたアーティストは加山雄三やアンジェラ・アキをはじめゴスペラーズ、スターダスト・レビュー、佐田玲子、チキンガーリックステーキ、奏基博、そして南こうせつと伊勢正三の結成したユニット“ひめ風”といった面々。「本当は、もっと多くのアーティストから参加をしたいと言う声があったが、今回は絞った。それでも30数組という大人数となってしまった」と関係者。

 ステージは、さだの「長崎小夜曲」から始まり、「手紙~拝啓十五の君へ~」(アンジェラ・アキ)、「22才の別れ」(ひめ風)、「君といつまでも」(加山雄三)、「北の国から」(グレープ)など、出演者それぞれが代表曲を熱唱した。

 コンサートには、福島第一原子力発電所の事故の被害にあった福島から子供たち30人を招いていた。「長崎は原爆の落ちたところ。福島での原子力発電所の事故とは違うが、放射能被害という部分では同じ。ただ長崎は原爆から50年、60年で元気になった。ふるさとの復興は大変だが子供たちに元気になって欲しいという願いを込めて招待した」という。

 その一方で「本来なら子供たちには2~3週間、長崎で過ごして欲しかったが…」。数週間だけでも放射能から離れて生活することも子供たちにとっては必要なことさだは言う。

 チャリティーコンサートということもあり5000円から1000円の範囲内で入場料を設定していた。ただ、コンサートはスポンサー(U-CANやダスキンなど)からの収入ですべて賄い、チケットの収益金は全て被災地にさだが自ら行って寄付するという。しかも、寄付金は日本赤十字社といった機関には任せず、さだ自らが届ける。「確実に被災地に届けたい」と言う。

 さだは、現在発売中のCD3枚組ベストアルバム「天晴~オールタイム・ベスト~」が20万セットに迫る勢いでセールス。発売以来5週間にわたりベストテン入りしている他、30年半ぶりにベスト3入りを果たした。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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