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【Vol.13】ユナイテッド・シネマ武藤社長が就任1年

映画部デスクの「映画興行あれこれ」

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【Vol.13】ユナイテッド・シネマ武藤社長が就任1年

2013年08月08日
 ユナイテッド・シネマの社長に武藤芳彦氏が就任したのは、2012年8月1日のこと。はや1年が過ぎたことになる。

 1年前に比べ、ひと、組織体が大きく変わった同社。この1年を改めて振り返ってもらおうと、先日、武藤社長にお会いした。そのインタビューは、日刊文化通信速報(映画版、8月2日付)に掲載したので、是非ご覧いただきたい。

 武藤氏はヤフーで広告事業を手掛けていたが、映画業界に転身。最初は右も左も分からずというのが正直なところだろうが、今はだいぶ業界に慣れてきたはず。慣れたとは言っても、それは「映画の人間」になるというのではなく、映画業界のやり方、考え方、慣習、不文律などをしっかりと理解しつつ、上手くバランスをとりながら歩を進めているという印象だ。

 年始にインタビューをした時よりも、語る言葉の一つひとつに力がこもった。シネプレックスとの経営統合という大仕事を経て、今は社内もある程度安定している。そして、きちんと「数字」も残せている。そうした結果から生まれる自信が、会話のやり取りで垣間見えた。

 私は入社以来、同社の社長にはその都度会って、色々な話をしてきた。初めは塚田哲夫氏だった。次に、現アスミック・エース社長の宮田昌紀氏。そして、現在の武藤氏。武藤氏は、これまでの社長とは、もちろんタイプが異なる。キャリアが違う、性格も違う、会社のバックにいる株主も違う。だから、取材する立場としても面白い。

 関本信常務が3月に退任。それに続くように、理事部長だった田部井悟氏も退社した。私は第三者として、同社の今後に不安を感じる部分が少なからずあったが、そんな心配は杞憂に終わるのではないか…そんなプラス面を強く感じさせる面会だった。

 2年目。より大きな成果が、各方面から求められるはず。武藤社長の手腕に、期待したい。




松本 貴則(まつもと・たかのり)  映画部デスク 兼 サイト事業部所属

2000年、シネコン担当記者として入社。その後、配給会社などへも取材範囲を広げるが、取材のベースは興行に置いている。2011年から映画部デスク。趣味はスポーツ観戦、読書。




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