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歌姫・中森明菜の32年間を総決算!!

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歌姫・中森明菜の32年間を総決算!!

2014年06月18日
 ストレスによる免疫力低下で体調を崩し、入退院を繰り返し今なお復帰の目途が立っていない歌手・中森明菜の初のオールタイム・ベストアルバムが8月6日に発売されることになった。ワーナーミュージックとユニバーサルミュージックがメーカーの枠を超え、明菜の32年の歴史をひも解いた初の集大成アルバムに仕上げているという。明菜ファンにとっては待望のアルバムになりそうだ。

 明菜が、体調を崩し音楽業界から姿を消したのは約4年前の2010年10月。最後の仕事は、大一商会のパチンコ「CR中森明菜 歌姫伝説~恋も2度目なら~」の発売記者会見だった。それまではコンサートを行うなど、元気そうに見えていたが、実際には体調面で我慢していた部分が多かったようだ。

 その明菜も休業してから4年が経とうとしているが、業界内での明菜人気は高く、女性週刊誌はもちろんテレビのワイドショーも競って明菜を扱っていた。ある音楽関係者によると、テレビの番組で80年代の懐かしのアイドルを特集した場合でも明菜は圧倒的な人気だと言うのだ。それ以上に「潜在視聴率も高い」と言われている。

 ここ数年は「復帰」、そして「結婚」に注目が集まっていたが、どうやら「結婚」は、まだまだないようである。…と言うより、今は「結婚」より「復帰」の方が重要だろう。

 そういった中で決まったのが、今回のオールタイム・ベストアルバムである。本来だったら、デビュー30周年に合わせたタイミングがベストだったのかもしれないが、やはり明菜の体調面を含めた諸事情で今になってしまったのかもしれない…。

 で、今回、発売されるのはデビューから現在までのシングル曲を集めた「オールタイム・ベスト―オリジナル―」と、カバー曲ばかりを集めた「オールタイム・ベスト―歌姫―」の2タイトル。共に8月6日、ユニバーサルミュージックから発売されることになった。

 「オールタイム・ベスト―オリジナル―」は、当時のワーナーパイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)から現在までに発売されたシングルを中心に収録したアルバムとなっている。それこそデビュー曲の「スローモーション」から「少女A」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」はもちろん、日本テレビ系ドラマ「冷たい月」の主題歌「帰省」やTBS系愛の劇場「39歳の秋」の主題歌「MOONLIGHT SHADOW〜月に吠えろ」などMCAビクターやガウスエンタテインメントから発売された作品までも盛り込んだ29曲で構成している。

 デビュー以来、明菜が出したシングルは48枚あるが、今回のアルバムは、その中でもファンから評判のよかったオリジナル・ナンバーを選りすぐったと言う。また、デジタル音楽配信のみでの販売だった最新曲「Crazy Love」(2010年7月)も初めてCDに収録している。

 一方の「オールタイム・ベスト―歌姫―」は、明菜の持つ類まれなる歌唱力を前面に出す形で94年から出してきたカバー企画“歌姫シリーズ”の中から「桃色吐息」(高橋真梨子)や「瑠璃色の地球」(松田聖子)、「傘がない」(井上陽水)、「22歳の別れ」(風)、「恋」(松山千春)、「いい日旅立ち」(山口百恵)、「天城越え」(石川さゆり)、「伊勢佐木町ブルース」(青江三奈)など28曲をベストセレクションしている。

 “歌姫シリーズ”は歌謡曲、ポップスからフォーク、演歌まで幅広く選曲されてきたが「明菜ならではの表現力で昭和の名曲に新たな命を吹き込んだ」(音楽関係者)ことは確かで、後の音楽業界のカバーブームの火付け役にもなった。いずれにしても、聖子や百恵の曲はもちろん、ムード歌謡にもチャレンジしている明菜というのは、やはり女性ボーカリストの中でもトップクラスであることは間違いない。

 さらに、今回のアルバムには新曲も盛り込む案が出ているという。どのような形で収録するか、現在のところ詳細が明らかにされていないが期待は高まる。

(渡邉裕二)



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