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【Vol.10〈番外編〉】日テレ、Hulu宣伝番組に『サラリーマン山崎シゲル』作者抜擢

小川記者の「ラジオ・ミックス・ショウ」

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【Vol.10〈番外編〉】日テレ、Hulu宣伝番組に『サラリーマン山崎シゲル』作者抜擢

2014年07月03日
 日本テレビは、新ミニ番組『岩さんと、たもつ』を7月2日より水曜20時54分~21時の枠で放送スタートしました。

 内容は、現在ツイッターで人気のシュールな1コマ漫画『サラリーマン山崎シゲル』作者のピン芸人・田中光が描き下ろした新キャラ、板前の“岩(がん)さん”と見習い弟子“たもつ”が、オンライン動画配信サービス「Hulu」のコンテンツを紹介するといったもの(原作・脚本タムケン)。日本テレビは今年4月にHuluの日本市場向け事業を継承しており、業界的にも見逃せないということで初回の放送をチェックしました。

 第1回目の紹介作品は「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(03年・米)。厨房で弟子の“たもつ”が“岩さん”に作品の話をするも、頑固な岩さん、興味ないといった様子。しかし作品の影響か、食堂の様子が変わり……といった話でした。あまり言葉で説明してしまうと面白みが半減してしまうので、YouTubeのHulu Japan公式チャンネルでアーカイブをチェックしてみてください。

 ただ、ギャグ漫画の形をとりつつも、Huluの売りである“1万3千本以上の映画・ドラマが月額933円(税抜)で見放題”という点はしっかり宣伝していました。日本テレビにとってHuluは一大事業のはず。一方そのPR番組が、なんとも気の抜けたシュール漫画という落差、ギャップがとても面白いと感じました。ド直球のCMだと宣伝色が強くなり敬遠される時代に、それを避けるためだと思われます。『岩さんと、たもつ』の開始は、ミニ番組でありながら、日本テレビ大久保好男社長が6月の定例会見で触れたほど、期待がかかっているようです。はたして脱力したギャグ漫画が日本テレビの期待に応えることができるか、Huluはもちろん、新キャラの今後の盛り上がりにも期待したいです。

岩さんと、たもつ 「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の巻(Hulu Japan)
監督・演出:山本大輔(日テレアックスオン)制作:日テレアックスオン



小川航(おがわ・わたる) 放送部所属

 駆け出しの放送担当記者。このコーナーでは、主にラジオ(ときにTV)と音楽にまつわるトピックスをご紹介。昭和歌謡のヘビーリスナーだが、基本なんでも聴く。今月発売が楽しみな作品は、小島麻由美のミニ・アルバム『渚にて』(7月9日発売)。


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