閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > インタビュー >

トップインタビュー:迫本淳一 松竹(株)代表取締役社長

インタビュー

最新記事

トップインタビュー:迫本淳一 松竹(株)代表取締役社長

2008年09月29日


映像部門は中期では編成の強化が大きな課題
7月19日に「新宿ピカデリー」がオープン
シネコンオープン記録、狙い通り女性客多し


 7月19日にオープンした松竹直営の都市型シネコン・新宿ピカデリーは31日までの13日間で動員6万5千人・興収8200万円を記録。フラッグシップシアターとして好スタートを切り松竹はこの好成績を起爆剤に更なる発展を目指す


  ――7月17日に開催された新宿ピカデリーの内覧会で久し振りにお会いした時に、以前に比べて大分やせられたと感じたのですが、いかがですか。

迫本淳一松竹(株)社長 どこへ行ってもその話題になってしまうのです(笑い)。いま、85キロぐらいです。

 ――今年になってからですか。

迫本 健康診断の数値も改善しなければと、今年の4月ぐらいから減量
を始めて、現在15キロぐらいやせました。

 ――具体的にはどんなダイエット方法を採用したんですか。

迫本 食事は野菜中心になんでも食べていて、基本的なダイエット方法は歩いたり簡単な運動をしたりという程度ですが、順調に減量しています。先日も、Gパンを買おうと思ってデパートに行ったんですが、普通サイズがはけるんです。いままではキングサイズ・コーナーに行かなければならなかったので、物も限られていたのですが、普通にぶら下がっているものでもはけるので、安くてすむし、うれしくて…。試着している時もうれしくて、店員に聞かれてもいないのに「ちょっと俺、減量してさ」とか言ったりしているんです…(笑い)。

 ――以前、水泳をされていたんですね。

迫本 中学時代です。もう今はまったく水泳はやっていません。いまの僕には、歩く方がいいので、けっこうものになるんじゃないかと思っています。

 ――迫本社長は2、3年前に一度痩せられたわけですが、また戻ってしまったわけですね。

迫本 そうなんです。2~3年もったんですが、2年ぐらいかかってリバウンドしてしまったのです。今度はリバウンドしないように70キロぐらいまで頑張ろうと思っています。


シネコンオープン記録

 ――ホワイトを基調にした10スクリーン・総座席数2237席という新宿ピカデリーが7月19日にオープン、初日に8000人を動員しシネコンのオープン記録を樹立。7月19日から31日までで動員6万5000人・興収8200万円を上げたわけですが、これは当初、松竹がお考えになっていた数字に比べてどうなのですか。

迫本 おかげさまで、非常に順調な滑り出しとなっています。新宿三丁目駅前の新宿松竹会館跡地という好立地に作ったわけですが、業界全体のパイが広がっていくという意味でも、松竹としてのフラッグシップシアターという意味でも、非常に順調なスタートが切れたかなと思っています。

 ――1室2人3万円のプラチナルームと1人で5千円のプラチナシートという高額な入場料金の席が評判になりましたが、これも順調に入っていますね。

迫本 ええ、本当に映画興行部のスタッフがよく考えたなと思います。プラチナを設定した一方で、各スクリーンの最前列は歌舞伎の幕見席のような発想で、1000円で見ることができます。しかも6回行くと1回無料で見ることができるので、実質は857円です。安い料金のニーズと多少高く払ってでも、いつもと違う特別な環境で映画を見たいというニーズの両方に応えていくということは、僕の発想にはなかったことで、素晴らしい考え方だな、と非常にうれしく思っています。

 ――プラチナルームというのは、実際にはどういう人達が利用しているのですか。

迫本 実際にお客様にお聞きしてはいないのですが、いろんな方々にお越しいただいているようです。これは、本当にニーズに合っているということでしょうね。ニーズに合っていなければ、今の人達はまったくお金を使いませんからね。本当に合っていれば、多少お金がかかってもいい、ということだと思うんですね。


どう業界のパイ増やすか

 ――オープン前に野田助嗣専務(映像本部長兼編成局長)に伺った時に、年間興収は最低でも20億円は目指したいと話していました。

迫本 そうですね。それぐらいはやっぱり上げたいと思っています。

 ――1サイトあたりで言うと、日本一の劇場ということですね。

迫本 日本一云々ということより、いまはどうやって皆で業界のパイを増やすかということです。だから、本当に一つでもいいサイトを増やしていくことが重要だと思っていますし、この新宿ピカデリーが少しでも業界に貢献できればと考えています。



| 1 | 2 | >  | >> 

過去のタイトル一覧

2024年

2月│ 3月

2023年

3月│ 5月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2022年

3月│ 4月│ 7月│ 8月│ 10月│ 12月

2021年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月

2020年

2月│ 4月│ 5月│ 10月│ 11月│ 12月

2019年

2月│ 7月│ 12月

2018年

1月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 9月│ 11月

2017年

2月│ 4月│ 10月

2016年

2月│ 3月│ 5月│ 9月│ 11月

2015年

1月│ 2月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2014年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2013年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2012年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2011年

1月│ 2月│ 4月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2010年

1月│ 2月│ 3月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 12月

2009年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2008年

1月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2007年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 7月│ 8月│ 10月│ 11月│ 12月

2006年

4月│ 5月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月