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トップインタビュー:星野有香(株)ギャガ・コミュニケーションズ代表取締役社長

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トップインタビュー:星野有香(株)ギャガ・コミュニケーションズ代表取締役社長

2009年05月29日
危機の度にサプライズを起こしてきたGAGA
“いち観客の目線”を持ち続けてきた新社長が
新たなヴァイブレーションを巻き起こせるか-

星野 有香(ほしの・ゆか)
1968年1月24日生まれ。立教大学社会学部から、ニューヨーク大学美術史学科に編入、92年に卒業。電通プロックス(現・電通テック)で博覧会の企画デザインを担当。97年10月にギャガ・コミュニケーションズの宣伝部に転職。00年より、アート系作品の宣伝に特化するGシネマグループの責任者に。03年に宣伝統括部長に就任。日経ウーマンオブザイヤー ヒットメーカー部門2位に。04年12月執行役員に就任。07年に取締役。09年4月より代表取締役社長に就任、現在に至る。これまで手掛けた宣伝作品は100本強程度。
新ビジネスモデル確立最大のミッション

 創業から24年目となる今年4月1日付で、ギャガ・コミュニケーションズの新社長に星野有香氏が“サプライズ”就任した。

 これは親会社であるUSENの社長であり、ギャガ前社長・宇野康秀氏の、「USENグループ内で社長の兼任をなくす」方針による人事によるものだが、昨年、映画の買い付け・製作出資からの撤退を表明し、ディストリビューションの専門会社として再スタートを切ったギャガとすれば、宣伝畑を歩き続け、数々のヒット作を生み出してきた星野氏の登板は、当然の流れなのかもしれない。

 現在の洋画不振で厳しい経営を強いられていることに変わりはないが、ギャガ生え抜きの、しかも女性社員の社長就任は、“チェンジ”させたいという表れだ。依田巽会長も「もう少し踏み込んで新社長を支えてリードしてあげたい」とサポートを約束。果たしてギャガは新しいビジネスモデルを構築し、再び危機を乗り越え、生まれ変わることが出来るのか。星野新社長に抱負などを聞いた―。

サプライズを起こす会社

本誌 改めて、これからのギャガの方向性などを聞かせて下さい。

星野 どういう存在理念でやっていけばいいのか、3月から4月にかけて考えました。今までは、どちらかというと担当している作品を当てていくという業務をやっていたんですが、今度は俯瞰でギャガが社会にとってどういう立ち位置で、どういうことで貢献できる会社にならなきゃならないんだろうという視点で考えました。ギャガは映画、映像を通じて、“目が覚めるような発見”と、“一生を変えるかもしれないような感動”を、送り手であるスタッフ1人1人が、「こんな面白い映画があるんですよ!」「こんな面白い企画を、こんな風にやるんですよ!」という興奮を持ってお届けする、映画とお客様をつなぐ会社になっていきたいなと思っています。

 ギャガはいつもサプライズを起こす会社でありたい。日常生活を送っていくにあたり、映画はどんな役割を担うべきかというと、新たな価値観や、新しいものの考え方、いつもとは違う人生などを見せる。そのことに対して感動したり、心を震わせたり、そういう心の揺れを起こす会社にならなきゃならないなと。また改めて、「GAGA」ってどういう意味かというと、“夢中になって”とか、“イカレて”“頭がおかしい”とか、凄いギャガらしい。創業者である藤村(哲也)さん(現・フィロソフィア代表取締役社長)が命名したGAGAの社名って私は本当に大好きです。映画、映像を通じて、人を夢中にさせるような作品をお届けしたいし、自分自身がその作品をお届けすることに夢中になれるような仕事をして、みなさんに「ギャガっていう会社があって、こういう映画が見られるんだ」と思って頂けるといいなと。

 ギャガの歴史は、1986年にビデオ用の外国映画の版権商社としてスタートし、“業界初めて物語”みたいなことを沢山しているんですよね。沢山のビデオ用の洋画を買い付けて、ビデオ・メーカーさんやソフト会社に売り、ジョイント・ベンチャー方式――共同買付方式というのをスタートさせたのも、日本で映画のモニター組織というのをスタートしたのもギャガです。また、買い付けのデータベースや、認知度、意欲度のシステムなどマーケティングの視点を映画ビジネスに取り入れました。ただ、後に映像のコンテンツ・プロバイダーとして拡大していき、映画配給会社として上場して、その後、拡大戦略が上手くいかなくなって、USENグループに助けられる形でグループ入りしたわけです。さらに、去年に買い付け・製作機能を分社化し、ギャガは映画配給・DVD発売・TV海外セールスのディストリビューションの専門代理店となりました。果たしてそれがビジネスモデルとして成り立つのか、映画業界としては新たな試みだと思っています。



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