サイト特別企画:「JAM2008」写真特集 ビジネス発展の可能性が多数展示
2008年10月23日
コラボ商品化企画は昨年比倍増以上の32に
アニメ産業拡大へ、事例展示、シンポなど
2年目で準備も万全、内容充実し初日から大盛況
コ・フェスタ オフィシャルイベント「ジャパン・アニメコラボ・マーケット2008」(通称・JAM2008)
コラボ商品化企画は昨年比倍増以上の32に
アニメ産業拡大へ、事例展示、シンポなど
2年目で準備も万全、内容充実し初日から大盛況
日本動画協会と経済産業省が主催する、人気アニメ・キャラクターを活用したアニメビジネス見本市「ジャパン・アニメコラボ・マーケット2008(JAM2008)」が10月16日から18日に、東京・秋葉原の秋葉原UDX2FのAKIBA SQUARE他で開催された。
初日16日にはオープニングセレモニーが行われ、吉崎正弘・経済産業省大臣官房審議官、松谷孝征・日本動画協会理事長、大谷信義・コ・フェスタ実行委員長ら関係者によるテープカットも行われた。
▼吉崎正弘・経済産業省大臣官房審議官 アニメーションは、映画、テレビ、パッケージとウィンドウは比較的限られていた。経産省では、プロアマを問わず新たな能力を発揮してもらって、新たなモノを生み出そうと昨年からJAMを始めた。その昨年の成果として、「装甲騎兵ボトムズ」のペンダントタグや鉄腕アトムとやわらか戦車のこらぼの「やわらかアトム」の出版およびビデオ化発売(今秋予定)など、商用化の事例が出ている。その新たなビジネスを生み出す「アニメ・チャレンジ・オーディション」への応募も今年は昨年よりも増えており素晴らしい成果に期待している。このイベントをきっかけにアニメの二次利用が進みビジネス化され、利用者にもメリットを産むようにしていきたい。
▼松谷孝征・日本動画協会理事長 昨年は準備期間も短く何とか形にしたのだが、今年はかなり充実した内容をお披露目できる。つい先日私は中国の大きな開発デベロッパーが大規模開発を行う所として、中国の瀋陽と広州に視察に行っていた。そこは、その開発を行う条件としてアニメ基地をその中に設けることとなっているそうで、それに日本動画協会としてお手伝いができないかものだった。中国ではデベロッパーもアニメ産業に参画する時代になっており、国を挙げて産業を育てる構えで、日本を追い越せとばかりにか頑張っている。だが日本のアニメの世界は、これまでの右肩上がりの成長からここ数年右肩下がりの状態。いいものを作らないといけない状況だ。視聴者にいいイメージを与えられるよう、今後もJAMを充実させていきたい。
今年の「JAM2008」の大きな特徴は、準備期間が短かった昨年よりもきちんと準備を整えることができ、柱の「アニメ・チャレンジ・オーディション」(企画公募し、合格者の企画をブース展示)、「アニメ・ビジネスショーケース」(実際に商品化されている各種商品の紹介ブース)、そして「シンポジウム」および「ステージ」がともに内容充実したこと。
●コラボレーション企画提案オーディションの「アニメ・チャレンジ・オーディション」 昨年は合格者・展示作品が14だったが、今年はエントリー自体で昨年の約3倍の82に、合格者数は32と2倍以上に拡大した。この32の案件は、それぞれ商用化に向けて会場内で期間中PRされた。初日、朝10時過ぎのオープンとともに会場には多数の人々がつめかけ、すぐにも実現できそうな商品化ビジネス企画の数々に注目が集まっていた。
いくつかその企画を以下に紹介する。
はこキャラ
DMC目覚まし時計 アニメちょうちん
昨年のJAMに出展され商品化が実現した「やわらかアトム」
昨年のJAMに出展され商品化が実現した「ボトムズ」ドッグタグ
火の鳥いす メルモちゃん絵本
火の鳥エア式大型造形 リボンの騎士エア式大型造形
火の鳥 アパレル
キャラクター 食器
この他
▽スポーツウーマン向け化粧品
▽JAMキャラおしぼり、JAMキャラアバター、JAMキャラスピーカー(スピーカーの上にフィギュアが乗り、フィギュアの変更も可能なスピーカー)
等々が展示された。
●既に商品化されている数々を紹介する「アニメ・ビジネスショーケース」 こちらでは、北斗の拳25周年記念プロジェクトの「DD北斗の拳」や、(株)ぴえろの人気アニメ「魔法の天使 クリィミーマミ」の80‘sがテーマのアパレル商品化展開、東映アニメの新オリジナルキャラ「nintea」「モグラグミ」等々、多数が出展された。
●また、会期を通してアニメ・キャラクタービジネス関連のシンポジウムも多数行われた。