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「徳間康快 夢を背負って、坂道をのぼり続けた男」出版にあたり

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「徳間康快 夢を背負って、坂道をのぼり続けた男」出版にあたり

2010年12月03日

【代表取締役社長:指田洋】:毎週金曜日更新

 当社が今秋出版した「徳間康快 夢を背負って、坂道をのぼり続けた男」(金澤誠 著/定価:税込2000円)が、まずまずの売り上げを記録しています。

 今年9月20日が、徳間氏が亡くなって10年、メディアミックスの先駆者として出版をはじめ、新聞、音楽、映画、アニメ、そして教育と数々の事業を展開、スケールの大きな、型破りな人生をおくった徳間氏の生き方が、低迷する映画男の何か活路になればと出版したものです。

 本は関係者への証言インタビューで「序章」「出版」「新聞」「音楽」「大映」「中国」「東京国際映画祭」「スタジオジブリ」「逗子開成高校」に分けて構成することとし、昨年秋から著者である金澤誠氏と取材を開始。しかし、徳間氏が逝って10年。もっとも徳間氏を知る山下辰巳氏(元徳間書店副社長)が3年前に他界したほか、音楽や新規事業で徳間氏の最大のブレーンだった三浦光紀氏、事業やプライベートで親交のあった著名人への取材ができないなど困難も多くあったが、山本洋氏(元大映副社長)、布留川貞夫氏(元徳間書店秘書室長)、加藤博之氏(元徳間書店常務・大映副社長)、武田敦氏(元大映専務)、鈴木敏夫氏(現スタジオジブリ代表取締役)、宮崎駿氏(映画監督)、後藤喜兵衛氏(元東京タイムズ総合デスク)、室井實氏(元徳間書店宣伝部長)、和田豊氏(同)、森江宏氏(元博報堂営業局長)、堀江利行氏(元東京国際映画祭事務局長)、上野尚之氏(元逗子開成高校事務長)らの力強い協力を得て出版することができました。

 改めて取材を通して、徳間氏の人間的な魅力、スケールの大きさに触れ感銘を覚えたものです。「1回会ったら即親友となる」という徳間氏の人たらしとは何なのか、事前に会う人間について細かく分析するなど、豪放磊落に見える裏で実は緻密な計算があったのです。私も1995年に始めた新橋の本社社長室で会ったときに、靴をはかずに裸足でいるのに驚くと同時に、大きな手で力強く両手で握手され、ころっとまいったものです。徳間氏と1対1で会ったのは、それを含めて3回のみですが、“徳間教”信者を自認する和田豊氏は徳間氏について“現代の坂本龍馬である”と語り、電通名誉相談役の成田豊氏は「現代の快男児」と述べていますが、何か自分の父親のようでもあり、本当にもう一度会いたい人です。

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