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松竹、東宝、相次いで13年2月期第2四半期決算発表

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松竹、東宝、相次いで13年2月期第2四半期決算発表

2012年10月22日

 10月中旬、松竹と東宝は「2013年2月期第2四半期決算」(2012年3月1日~8月31日)を発表。

 東宝は映画の大ヒット作に支えられ、記録的な好決算を計上。前期(2012年2月期)及び今期の第1四半期(3月1日~5月31日)で赤字決算となった松竹は久々の黒字決算を計上した。

 松竹の同期の連結業績は、売上高は前期比5.9%増の389億9100万円、営業利益は290.9%増の19億6300万円、経常利益は12億2900万円(前期20億4900万円の経常損失)、四半期純利益は10億0900万円(前期24億9800万円の純損失)だった。

 映画の製作・配給は『わが母の記』(興収12億4000万円)は成功したものの、『おかえり、はやぶさ』をはじめとしたその他の作品が不振で、前期を下回った。これに対して前期低迷した演劇事業は、新橋演舞場で6・7月の2ヶ月にわたる二代目市川猿翁・四代目市川猿之助・九代目市川中車襲名襲名披露興行が大成功を収めたのをはじめ全体的に高稼動し黒字決算の原動力となった。

 通期(売上高830億5000万円〈9.8%増〉/営業利益22億7000万円〈159.6%増〉/経常利益5億3000万円/当期純利益1億4000万円)は「低目の予想をたてており」(井手良樹松竹取締役)、映画事業で『大奥~永遠~〔右衛門佐・綱吉篇〕』(12月22日公開)『東京家族』(13年1月19日公開)と期待作が控えており、予想を上回る見込みである。

 また、来期では新歌舞伎座及び歌舞伎座ビルが4月より開業し、大きな増収が期待されている。

 一方、東宝は、売上高1054億9500万円(前期比11.9%増)、営業利益167億0800万円(70.9%増)、経常利益177億8500万円(73.1%増)、純利益98億5200万円(162.5%増)と大幅な増収増益を計上した。

 これは、大ヒット作の『テルマエ・ロマエ』(59億5000万円)『BRAVE HEARTS 海猿』(73億円)『おおかみこどもの雨と雪』(42億円)をはじめとした映画事業が大きく貢献、他の映画興行事業、演劇事業、不動産事業も高稼動した。

 この好決算により、通期では売上高1930億円(6.4%増)、営業利益240億円(42.7%増)、経常利益258億円(48.5%増)、純利益130億円(32.0%増)に上方修正された。

(取締役会長:指田 洋)

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