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今年の年間興行収入は1900億円前後か!?
正月の大ヒット作配出に期待大!!

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今年の年間興行収入は1900億円前後か!?
正月の大ヒット作配出に期待大!!

2013年12月06日
 今年もあと20日余りとなった。少し早いが恒例の年間興行収入を占ってみたい。

 ここ数日、興行のプロを自任する数人に話を聞いたが、いずれも年間興行収入は1900億円前後ではないかということであった。

 つまり昨年の1951億9千万円を数%減少するということである。

 今年の映画界は『ワンピース フィルムZ』(68億5千万円)『レ・ミゼラブル』(59億円)『テッド』(42億円)の大ヒットで前年を大きく上回るスタートを切ったが、その後、昨年GW公開だった『テルマエ・ロマエ』(59億8千万円)に匹敵する作品がなく上半期は4月・5月・6月と累計では前年を上回ったものの月別では前年割れとなっていた。

 その後、夏興行は宮﨑駿監督の『風立ちぬ』(120億円)『モンスターズ・ユニバーシティ』(89億6千万円)が大ヒット、8月のお盆の週(8月10日~16日)は各興行会社が日計・週計記録をそれぞれ樹立し、盛況を極めた。

 しかし、9月以降秋興行が昨年の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(59億7千万円)『バイオハザードV リトリビューション』(38億1千万円)といった大ヒット作品がなく、『そして父になる』(33億円以上)が予想を上回るヒットを上げ健闘したものの、全体的には振るわず、1月~10月累計では前年比99%だった。

 そして、11月が昨年は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(53億円)が224スクリーンで公開しているが、今年はそれに匹敵する作品がなく、全体的には約10%減といった状況であり、1月~11月累計でも前年を数%下回り、あとは正月興行次第といったところである。

 その正月興行はすでに、『かぐや姫の物語』(11月23日公開)『キャプテン・フィリップス』(11月29日公開)『REDリターン』(11月30日公開)がスタートし、それぞれ予想を下回っており、唯一『劇場版SPEC~結~(クローズ)爻(コウ)ノ篇』(11月29日公開)が健闘しているといったところである。

 今後『利休にたずねよ』(12/7)『永遠の0』(12/21)『武士の献立』(12/14)『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』(12/7)『カノジョは嘘を愛しすぎている』(12/14)『ゼロ・グラビティ』(12/13)『プレーンズ』(12/21)といった作品の公開が控えているが、昨年の『ワンピース』や『レ・ミゼラブル』クラスの大ヒット作の配出に期待したいものである。

(取締役会長:指田 洋)

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