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“演歌男子”に若手女性社員が虜になった!
歌謡ポップスch、注目新番組プロデューサーに聞く

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“演歌男子”に若手女性社員が虜になった!
歌謡ポップスch、注目新番組プロデューサーに聞く

2014年01月23日

「演歌男子。」ロゴ.jpg

 CS放送「歌謡ポップスチャンネル」(運営:(株)IMAGICA TV)で、1月より注目のオリジナル番組『演歌男子。』がスタートした。若手男性“イケメン”演歌・歌謡歌手をクローズアップ。しかも、歌番組の体裁はとらず、素顔に迫る私服トークが主体。これまでありそうでなかった切り口で、主に若い女性視聴者増を狙う。
  
 プロデューサーは、若手女性社員・石田翼さん。出演歌手と同世代の感性で、いち早く“演歌男子”に注目。SNSなども駆使してファンの意見も柔軟に取り入れ、同世代女子が見たくなる内容を練ったという。カメラ目線のサービスシーンなど、ならではの趣向を凝らした。

 コンサートなどとはまた違った若手演歌・歌謡歌手の一面が垣間見られるとあって、ファンの反応は上々。石田さんは、このムーブメントを育て、歌謡ポップスチャンネルに留まらずエンタメ界全体に広げる構え。「2014年は“演歌男子”!」と意気込む。


▼若い世代に演歌・歌謡の魅力伝える工夫

―そもそも、どうしてこの番組を企画したのかから聞かせてください。

石田 以前、歌謡ポップスチャンネルにある若手演歌歌手に出演してもらって、そのときの視聴者の反応がすごく良かったんです。ファンはとても熱心で、アイドルを追いかけるよう。若い方もけっこう多いんです。私も実際にコンサートに行かせてもらったら本当に楽しくて!

 一方で、歌謡ポップスチャンネルって、なかなか若手の方が出る機会がなかったのが正直なところ。それじゃいけない、若手の番組を作ろうと。

 チャンネルの戦略としても、若い視聴者を増やしたいという狙いもありました。今の歌謡ポップスチャンネルのコア視聴者って60代以上なんですね。これから5年後、10年後を考えたときに、今からもっと若い層にも訴求しないといけないと思ったんです。

 若手をしっかり紹介するのは、日本で唯一、演歌・歌謡を専門にするチャンネルの役割でもあります。実力も容姿も兼ね備えているのに、地上波への出演は限られている。そういったなかで、まず知ってもらう番組をと考えました。そこから歌手のファン、チャンネルのファンになって、若い人たちにも演歌の魅力を知ってもらえたらと思っているんです。

―ありそうでなかった番組だと思います。

石田 そうですね。『NHK歌謡コンサート』などで、若手イケメンを集めて歌うような企画はあっても、トーク主体となるとほとんど初めてじゃないでしょうか。

 若い層に訴求するにはどうしたらいいのかと思って、あえて歌じゃなくトークをメインに据えようと考えました。歌っている姿はもちろんカッコいいんですが、トークからこぼれる素の部分から歌手個人により親近感を持ってもらえればと。「かっこよくてこんなに面白いんだ」とか「こんなかわいい趣味を持ってるんだ」とか、そこから入ってもらって、あらためて最大の魅力である歌を聴いてもらおうという狙いです。

―石田さんのような若手社員が番組を企画するのは珍しいのですか?

石田 うちのチャンネルに関しては、そんなことはないんです。オリジナル番組は、編成の皆で自由に企画を出し合って考えます。ただ、これまでは、どうしても視聴者層を考慮して、知名度のある方が出演する企画に頼りがちでした。今回、思い切って提案したところ、上司も「新しい発想でいいね、面白いね」と乗ってくれました。

―石田さんは出演者と同年代ですが、そういう親近感もあったのですか?

石田 それもすごくありますね。20~40代、私と同世代くらいなのに、演歌・歌謡の道を進んでいるというのは個人的にもとても興味がありました。なかなかその分野をやっている方って身近にいないですよね。

歌謡ポップスチャンネル 石田翼さん.JPG


▼SNS使ってファンの声聞き、ハートわしづかみ

―出演者の人選はどういうふうに決めているのですか?

石田 SNSを活用しています。番組を企画するにあたり、昨年の夏にツイッターで『演歌男子総選挙』というのをやって、その結果や反応を人選に反映させました。それに加えて、ジャンルや年齢、キャリアのバランス、どの人とどの人をトークさせると面白いかなと考えて決めています。

 1月の2回は、山内惠介さん、花園直道さん、川上大輔さんに出演いただいています。2月の2回は、黒川真一朗さん、ユニットの純烈さん、松尾雄史さんに出演いただきます。3月以降も毎月3人(組)ずつ、スケジュールさえあえば、活躍している若手、期待の若手をどんどん出てもらえるよう進めています。チョイスはとっても難しいですけれども。

山内 花園 川上.jpg
(写真左から)花園直道、山内惠介、川上大輔

―番組の体裁をあらためて教えてください。

石田 中心は毎回3人(組)がカフェに私服で集っての「トーク」です。テーマは「プライベート・トーク」「サイコロ・トーク」「仕事トーク」「もしもトーク」の4つ。なにげないおしゃべりから、演歌・歌謡界のあるあるネタ、好みの女性のタイプ、もしも無人島に行ったら…というような妄想まで、ワイワイ盛り上がってもらいます。

 それからもう一つのコーナーが「演歌検定」。2カ月分の出演者が一堂に会して、毎回3問の演歌検定(日本アマチュア歌謡連盟企画の実際の検定問題)に挑戦してもらいます。これが本当に難しいんですが……出演者たちを貶める気はありません(笑)演歌・歌謡の素人から玄人の方まで一緒に楽しめるコーナーだと思います。

 ここで大人数なのがポイントなんです。CS放送のいろんなチャンネルをザッピングしているときに「おっ! イケメンがいっぱいいるけどなにこれ?」ってなってもらいたい。ずらっとイケメン演歌・歌謡歌手がそろう壮観な光景、なかなか見られません。

 そして最後に「今日の男子」のコーナーです。毎回、1人(1組)に登場してもらって、カメラ目線で、まるでファン一人一人に甘くささやくように語ってもらいます。声が良いですから、堪らないですよ。プライベート映像なども公開してもらいつつ、それぞれ今力を入れている最新曲をアピールしてもらいます。

―実際の収録はどんな感じになっているのでしょう?

石田 もしかしたらトークはあんまり弾まないかも…なんて思ってもいたのですが、予想以上の盛り上がりです。皆さん和気あいあい楽しんでくれて、私も知らなかった、なかなか見られないそれぞれの素顔を発見することができています。

 でもそんな場であっても、歌手の皆さんは言葉づかいや仕草が丁寧で礼儀正しいんです。歌番組ではなくあえてトーク番組にしたもう一つの理由は、そういった部分にもまた注目してほしかったからです。年上のファンに触れる機会が多いからというのもあるのでしょうけれど、演歌・歌謡の若手歌手ってスタッフの私にでさえ会ったときは必ず握手してあいさつしてくださるんですよ。だから、プライベートなおしゃべりでも、とても品がある。ポップスやロック、アイドルとはまた違うファンとの距離感。そういう魅力も感じていただきたいです。

純烈 松尾 黒川.jpg
(写真左から)黒川真一朗、松尾雄史、純烈の6人


▼反応上々の滑り出し、将来的には…

―ファンの反響はどうでしょう?

石田 嬉しいことに、とても良いです。ファンの皆さんのブログやツイッターを読みながら思うのは、若手演歌・歌謡歌手の誰か一人が好きなだけではなくて、複数人を一緒に応援している方ってけっこういらっしゃるんだなと。若手という大きなくくりで応援していたり。「惠ちゃん(山内惠介)と大ちゃん(川上大輔)が一緒に出てる!」とか書いてくれた方なんかもいて、よしっ!と思いました(笑)

―レコード会社からはどんな反応がありますか?

石田 業界関係者にとってもやっぱり新鮮にうつるようで、おかげさまで、喜んでいただいています。若手同士で歌番組では一緒になることがあってもトーク番組で一緒になることは貴重ですし「面白いね」と。レコード会社だけでなくプロダクション関係のみなさんにものっていただいているようです。

―今後の展開を聞かせてください。

石田 まずは6カ月の放送で、“演歌男子”を知ってもらい、人気を高めたいと思います。“演歌男子”というフレーズを、歌謡ポップスチャネルだけでなく色んなところで使ってもらって、流行らせたいですね。そして、将来的には発展系としてイベントみたいなことができたらなと構想しています。

 演歌・歌謡っていうと古くさい、おじいちゃんやおばあちゃんの歌というイメージを覆すような番組にしたいです。私もこの会社に入るまで、聴かず嫌いだったんですが、聴いてみて本当に良いなと思うんです。なにより歌が上手いし、一回聴いたら耳から離れなくって、今では同僚とキャーキャー盛り上がっています。

―若い人に演歌・歌謡曲を聴いてもらう取り組みというのはとても重要ですね。

石田 昔だったらテレビつけたら演歌・歌謡曲が流れてくるのは当たり前だったと聞きます。でも、今の若い人は、あまり触れる機会がない。そんななかで、“演歌男子”というキーワードが入口となってくれたら。こんなイケメンで面白いお兄さんたちが演歌・歌謡曲を歌っているなら聴いてみようと思ってもらえると嬉しいです。

 もちろん、最終的にはチャンネルに加入していただければとは思います。でも、まずは若手の演歌・歌謡界が盛り上がってくれることが一番の目的です。一見さん大歓迎ですから、ぜひ、『演歌男子。』よろしくお願いします!


「演歌男子。」集合ショット

歌謡ポップスチャンネル『演歌男子。』
2014年1月スタート、毎月第2、4日曜22時30分~23時 他リピート放送
1月出演:山内惠介、花園直道、川上大輔
2月出演:黒川真一朗、純烈、松尾雄史


(インタビュー/文・構成:高崎正樹)



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