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特集:DVD「MOONLIGHT MILE」発売記念トークショー&試写会

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特集:DVD「MOONLIGHT MILE」発売記念トークショー&試写会

2007年07月09日
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鳥 越 いや、とてもモデルがいるとは思えないくらい魅力的な快男子ですけどね。

太田垣 一番最初、キャラクターを作る時にモデルにしたのが、登山家の植村直己さん。

元 村 あ~。

鳥 越 あ~、植村直己さんか。

太田垣 若い頃から憧れていたので、いつかは植村さんのようなバイタリティのある人を主人公にして漫画を作れればなと思ってました。

元 村 植村直己さん。私は、新聞記者になって会いたかったけれど、会えない人が2人いるんですけど、一人が植村直己さんで、もう一人は池波正太郎さん。いずれも男の中の男。植村さんをイメージして、で、一応取材もされたんですか?

太田垣 取材というか、植村さんが書かれた本をずっと読んでいたので、直接取材はしていないですね。

鳥 越 吾郎の恋人というか、間に子供作って、初めて月で生まれたムーンチャイルドという非常にこのストーリーの中で重要なファクターになっているみたいですけど、その相手役の池内理代子というISA日本支部事務次官というね、大変プライドの高い美女がいるじゃないですか、これはモデルはいないんですか?

太田垣 いないですけど、有能な女性がとても好きなので。

鳥 越 有能な女性ね。元村さんみたいな。

元 村 あ~、いきなり振られました。私、今日、池内理代子風にして来ようかと思ったんですけれども、全然プロポーションが違うので。

太田垣 眼鏡かければ。

元 村 あ~、眼鏡キャラでいきますか。

太田垣 ツンデレでお願いします。

元 村 じゃあ、今日はツンデレでいきますね。

太田垣 あんまりむちゃ振りはしないで下さいね。

元 村 やっぱり、そういうキャラクターを先に考えてから、走り出すということですね。

太田垣 そうですね。ただ、突発的にその回に必要なキャラクターを、こういうキャラクターが必要だなと思って、たまたまその回だけの登場のつもりが、その後ずっと関わるようなキャラクターになることもあって、理代子がまさにそうで、最初1回だけのつもりだったんですけど。

元 村 人事課長補佐ですよね。

太田垣 そう。ちょっと面白いキャラクターだなあと思ったので、種子島の時に登場させたら、いつの間にか吾郎とくっついちゃって。

鳥 越 だって最初恋人違ったじゃないですか。

元 村 東大卒のエリート。

太田垣 何か凄い登場シーンで申し訳ないんですけど。

元 村 最初開いて、職場で読んでいいのかなって、オープニングでちょっと困ったんですけどね。池内理代子の活躍の仕方というのは私、映画「日本沈没」の文部科学大臣を演じた大地真央さんの役柄ですね、日本を最後は危機から救うみたいなそういう筋書きで女性が登場するんですけども、あれにちょっと似ているなあと思いながら読みました。

鳥 越 女性的なんだけども、非常に研ぎ澄まされたような理知的な面があって、だから日本のトップにいるわけですよね。で、吾郎ちゃんは恋人なんだけど、なんかだらしない男みたいな感じで彼女にかかると、でも間にちゃんと子供が出来ちゃうという、凄いですねこれは。

物語のリアリティ

元 村 もうひとつは、やっぱりストーリーの信憑性というところがね、ジャーナリストから見ても、凄いなって思うんですよね。

鳥 越 この中で、中国とアメリカが対決をすることになるんですけど、実は非常に重要な問題として、太陽からやって来るヘリウム3という物質が地球では大気に遮られて地上に降りてこないんですけども、月は月面に積み重なっていて、月に大量のヘリウム3が埋蔵されていると。これは本当の話ですよ、現実に新聞のニュースで見たんですけど、中国で計画があって、それは何が目的かというと、月面の探査計画。中国は将来的にヘリウム3を目指している。ヘリウム3は、10トンあれば今の中国の1年間の全電力を賄うだけの燃料になる。ヘリウム3を使って核融合の発電をする。これは中国のニュースではないんですが、太田垣さんの漫画の中では、ヘリウム3を使って月で核融合をして、核融合施設を作って、そしてそれをマイクロ波で地球に送って、地球で受けて私達地球の人間が電力として使うということですよね。

太田垣 はい。そうです。

鳥 越 ここに新聞記事を持っていますけど、見出しが「中国 月探査 資源が狙い」と書いてある。2010年ごろまでに月探査機と探査車を着陸させて、2020~25年には宇宙飛行士が月面で活動するのを目標にしていることを明らかにした、と。月探査は国家の総合力の体現であり国際的な威信を高め民族の団結力を強めるために大変な意義がある、とこういふ風にね。現実に中国は、やっているわけ。それが漫画の中で予測として描かれている。それが凄い。

元 村 そうですね。2005年の10月に中国は有人宇宙飛行を成功させましたよね。あれと漫画の中で中国が成功するのとどっちが早いんですか。

太田垣 漫画で描いてから。その後ですね。


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