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WB『F1』来日のブラピ「携えて来られて嬉しい」

【FREE】WB『F1』来日のブラピ「携えて来られて嬉しい」

2025年06月26日
『F1/エフワン』主演のブラッド・ピットが来日 『F1/エフワン』主演のブラッド・ピットが来日

 WB配給『F1/エフワン』の主演ブラッド・ピットの来日舞台挨拶が25日、丸の内ピカデリー2で開催された。

 上映後の興奮冷めやらぬ中でのハリウッドスター“ブラピ”登場にファンは大盛り上がり。会場は近年の洋画不況を吹き飛ばすような熱狂に包まれた。発表から24時間後には日本に到着するという弾丸来日となったブラッドは、「東京に来られるならいつでも来る」と疲れも見せず笑顔で挨拶。F1を大迫力で描く同作について、「この映画を携えて来られることは本当に嬉しい。アイデアはジョセフ・コシンスキー監督が出してくれた。本物の車に本物の俳優を乗せて、本物のレーストラックで走らせようという無謀なアイデアだった。レースを体感できるような映画にしたいということだった」と製作の経緯を語った。

 実際にレースシーンの撮影をするにあたり、共演のダムソン・イドリスとともに2年ほどトレーニングに臨んでいたというブラッド。「練習では実際にトラックを6000マイルほど走った。でも1つだけ悔いが残るのは、鈴鹿を走っていないこと。他のプロドライバーに聞くと、みんな1番のお気に入りは鈴鹿だと言う。技術的なことも含めて素晴らしいトラックだ」と唯一の心残りを吐露しつつ、「運転は楽しかった。時速350kmほどで走り、ブレーキングもコーナーリングも含めて最高だった。Gがかかるので、実際のプロレーサーほどでないにしろ体を鍛えた。(プロは)みんなアスリートのよう(な体をしている)」、「最初の頃はダムソンも僕も何秒かずつ(タイムを)縮めていったが、最終的にはコンマ何秒を争っていた」と、厳しい役作りに励んでいた準備期間を振り返った。

 また、チームスポーツのF1について、「ヘッドクォーター(本部)があり、そこで戦略を生み出し、車を作る人、デザインする人、メンテナンスをする人など、500人ほどが関わる。それは映画も同じで、短いシーンでも400人や500人が関わることがざらにある。非常に似ていると思う」とF1と映画作りの類似性を感じたことも語った。

 迫力のアクションだけでなく、ストーリーも同作の大きな魅力。「本当に物語がすごく良い。(自身が演じた主人公の)ソニーは負け犬。90年代にF1でチャンスがあったけれども、うまくいかずに挫折を経験したが、またチャンスが巡って来る。こういうストーリーはみんなが感動できると思う」と胸が熱くなる展開についてもアピールした。

 ファンとのQ&Aコーナーでは「今後は海や空でもアクションに挑戦したい気持ちはあるか」との質問に対し、「それはトム(・クルーズ)に任せるよ」と笑いを誘うシーンも。最後には「F1/エフワン」の文字をあしらった法被(はっぴ)を身に着け、ファンとともに3本締めで映画の大ヒットを祈願した。

 (取材 平池由典)
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。