東映株式会社:映像プロデューサー
株式会社ULM(ウルム):SNSプロモーションプランナー
特定非営利活動法人 映像産業振興機構:①映像業界における人材育成事業 運営担当②コンテンツ業界に特化した人材育成事業 運営担当③出版・ゲーム事業部マネージャー④コンテンツ産業の海外展開・新市場創出促進事業 運営担当
【注目!!】株式会社アマゾンラテルナ:ライブビューイング(コンサート・舞台・イベントや映画作品舞台挨拶の映画館への生中継)の制作担当者 ある映画関係者が開口一番、苦々しい顔つきで私に話した。「2週連続で、洋画が1本しか入っていない。洋画は、今年健闘しているはずなのに、いったいどうなっているのか」と。これは毎週、興行通信が明らかにしている映画興行ランキングのことを指しての話で、確かに2週連続(5月18、19日と25、26日)では、上位10本中、洋画は1本(「アイアンマン3」)のみだった。
私は、こう言った。「先週(6月1、2日)も、1本ではないが、2本しかなかった。1本は、『グランド・マスター』だけどね」。それを受けて、彼は言った。「2000年代のはじめなら、邦画が8本、9本なんてことはまずなかった。大変な事態だね、これは」。
その人は、ただ単に驚きを口にしただけなのだが、その驚きが映画界全体から、緊急事態として伝わってこない。容赦のない現実に、なすすべがない。どうあがいたって、どうしようもない、とは言える。なし崩しを、待つのである。ただ、それでいいのか。
要するにこの2週、3週、洋画が払底しているのである。「偶然だよ。また、作品が出たら、持ち直すよ」。誰が、そう言ったかではなく、そうした声があるように感じる。作品がないのだから、どうしようもないというわけだ。正論だろう。ただ、何故ないのか。こんなことは、かつてはなかったのではないか。かつて、かつてと、今はかつて、ではないという声が、また聞こえてくる。これもまた、正論である、だが、何故作品が出てこないのか。
理由は、いくつか考えられる。日本向きの作品が減っている。あるいは、日本向きでないと、どこかで判断されて、公開が滞っている。作品自体が、ない。いったい、どれだ。といったことの追求とともに、一つ言えるのが、全体を見極めて、洋画の流れを作っていくことのできる今の事情に合った組織、ポジション、人の重要性である。洋画の流れを作る、秩序立てるプロの存在である。ただこれは、簡単なことではない。
本紙のコラム「映画業界最前線」で、「ハリウッド日本はずし」なる文章を書いた。「アイアンマン3」の海外市場の興行成績は、トップが中国、2位が韓国で、海外市場における日本のかつての位置づけが下がっている。そこから、米映画界が、あらゆる分野で推し進めるだろうと私が推測する「日本はずし」なるものを記事化したのだが、その大きな原因が、わが映画界の内部にないとは限らない。何故、洋画は出てこないのか。
(大高宏雄)