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競馬ファン、馬好きなら観るべき映画『祭の馬』 (vol.68)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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競馬ファン、馬好きなら観るべき映画『祭の馬』 (vol.68)

2013年09月20日

 12月に公開されるドキュメンタリー映画『祭の馬』をマスコミ試写で観ました。非っ常に良い映画です。

 「ワケあって おちんちんがハレちゃった或る馬の、数奇な運命。」という素晴らしいキャッチコピーが付いた本作。馬好きとして、これは観ないわけにはいきません。

 と言っても、おちんちんが腫れた馬を茶化す内容とは違います。11年3月11日に福島で被災し、原発事故により居場所を転々とすることになった馬たちのその後を追った、真面目なドキュメンタリー映画なんです。おちんちんが腫れてしまった馬「ミラーズクエスト」は、その馬の中の1頭。津波に襲われた際にケガをして、細菌が入り込み腫れが引かなくなってしまったようです。

 特徴的なのは、登場する馬たちが競馬を引退した「食用馬」であること。輝かしい競馬場の舞台裏で、毎年1万頭もの馬が食用となっている。そのごく一部にスポットライトを当てたのがこの作品。

 競馬ファンなら誰もが意識する、知っておくべき「競走馬の引退後」。そこが垣間見えるため、非常に興味深い。そして、福島で原発事故の被害を受けた馬たちがどのような「その後」を辿っているのかが映されます。また、相馬地方では食用馬たちが食肉用に回される前、相馬野馬追に使われることなど、知らなかったことまで勉強できます。

 しかし、決してドライな目線で馬の運命を追っているわけではありません。そこには愛らしい馬の仕草や表情が盛りだくさん。馬の生活を知らない人にとっては面白く、馬に携わっている人は客観的に馬の魅力を再確認できる、「馬愛」に溢れた映画。震災後は狭い馬房から出られない日々を送っていたミラーズクエストらが、久々に広い放牧場に解き放たれている映像は、感動的ですらあります。

 「震災後にはこういうことも起きていたのだ」という事実を知り、馬の可愛らしさにホッコリした気分になれる、観て絶対損のない映画。エンドクレジットの表記の仕方まで馬への愛が感じられて面白いので、本編が終わってもすぐ席を立ってはダメですよ。


 さて、今週も最後に競馬予想。オールカマーをピックアップします。攻めの予想でマイネルキッツが本命。10歳ですがまだやれます。調教が良かったようなので、一発を期待します。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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