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2023年公開の映画ベスト10

平池記者の「競馬ときどき映画」

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2023年公開の映画ベスト10

2024年01月01日
当ブログで毎年ひっそりと勝手に発表している「年間マイ映画ベスト10」の2023年版を発表したいと思います。良かったらご覧ください。

日本映画・外国映画別で紹介します。ランキングは個人的な好みによるものなので、偏りがあることをご了承ください。対象は、2023年(1月1日~12月31日)に劇場公開および配信された作品で、私が観た211本の中から選びました。内訳は、外国映画が115本(うち配信限定13本)、日本映画が96本(うち配信限定4本)です。それではどうぞ!(ネタバレを含みますのでご注意を)


■外国映画


10位:『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
バンブルビーもミラージュもみんなカッコ良く、歌舞伎役者のよう。大義のために命を投げ打つ精神は感動的で、何と言っても息をつかせぬ怒涛のアクションで、意外に(?)面白かったです。


9位:『AIR/エア』
80年代の名曲をバックに、熱いハートでジョーダン家を説得する大勝負を描く。エアジョーダン誕生秘話としても興味深かったです。


8位:『非常宣言』
不穏な序盤から感染パニック、緊迫の墜落シーンまで、リアリティとスペクタクルの両輪で魅せる魅せる。


7位:『ワース 命の値段』
求めていたのは人情だった――。命に値段はつけても、個々の事情に寄り添うことがせめても救い。演技とわかっていても、遺族が死んだ家族を語るシーンは涙なしでは見られませんでした。


6位:『オットーという男』
『グラン・トリノ』に似た内容で、近隣住民との温かな交流と、奥さんとの幸せな過去、彼女の教え子との出会いなど、何重にもイイ話が押し寄せてくる感動作。


5位:『雄獅少年/ライオン少年』
近年著しくレベルが高くなっている中国のアニメーション映画からついに大傑作が登場。田舎から出稼ぎに来ていた主人公が、胸熱の太鼓音を背に頂上に挑むクライマックスにはしびれました。


4位:『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』
ストリートの落書きのようなアニメーションがとても新鮮。10代のタートルズのノリが何とも魅力的で、スピード感抜群のアクションと音楽、風刺もきいた素晴らしい映画。完璧。


3位:『タイラー・レイク-命の奪還-2』
収容所からカーチェイス、列車の攻防と続く30分近い長回しに衝撃を受けました。アクションに全振りしたアトラクション映画として最高峰のデキ。


2位:『Pearl パール』
ミア・ゴスが演じる主人公パールの顔がコワ過ぎ!相手の態度の変化を読み取り、秘める狂気が爆発していく様子はこれまでに見た数々のホラー映画の中でも指折りの怖さ。


1位:『マイ・エレメント』
ディズニー傘下の名だたるスタジオの中でも、ピクサーの作品は頭二つぐらい抜きんでている気がします。多様性・移民問題という今どきの題材を扱いながらも、そのテーマに引っ張られることなく、普遍的な恋愛・家族愛をストレートかつ感動的に描くすごい傑作でした。CGでは難しいはずのユラユラと動く火のキャラクターや、美しいガラスの表現など、視覚的にも楽しいシーンばかり。おまけに日本版エンディング曲「やさしい気持ちで」もこれ以上ない選曲。いくら語っても足りないほどの名作です。



■日本映画


10位:『シャイロックの子供たち』
池井戸潤原作の映画らしく、銀行を舞台にサスペンスと、劣勢に追い込まれた主人公たちの一発逆転の爽快感。この作品はそれに加え、絶妙に「クスッ」と笑える阿部サダヲのセリフによる、軽妙さも持ち合わせているのが良いです。


9位:『レジェンド&バタフライ』
日本のタイタニック。合戦シーンこそないものの、絶対に日本でしか作ることのできない超大作時代劇。木村拓哉、綾瀬はるかとも文句なしの熱演でした。


8位:『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
灰原の拉致、追跡、そしてブイや潜水艦をめぐる迫力の展開と、息つく暇なく畳みかけて来る素晴らしいエンターテイメント。


7位:『SAND LAND』
戦車やキャラクターの造形は鳥山明そのもの。優しい世界観の中で、魔物と爺さんの信頼関係は心地よく、ギュッと100分程度に凝縮した秀逸なロードムービーアクション。


6位:『アリスとテレスのまぼろし工場』
その地に取り残された想いが擬人化?とにかく見たことのないストーリーラインで、その世界の中の意見の対立も見事。新鮮さの塊のような映画で、「なんかすごいものを見た」と思わせる力作。


5位:『沈黙の艦隊』
本物を使った潜水シーン、素晴らしい内装、邦画の枠を超えた迫力と緻密な潜水艦バトル、終始謎めいた海江田の腹の中・・・全てが一流の大作。ストーリーの途中で終わったのだけが惜しかったです。


4位:『映画 窓ぎわのトットちゃん』
優しい世界観の映画なのに、トットちゃんの周りにいる気骨のある人物たちに感動しました。トットちゃんのファンタジー世界の映像表現はアニメーションが持つ自由さを感じました。戦争の不穏さや友人の死も真っ向から描き、この作品に関わるクリエイターたちの「妥協なく良い映画を作るぞ」という気概を感じさせる素晴らしい映画。


3位:『ゴジラ-1.0』
今回のゴジラは距離が近くて怖い!史上初の「体感型ゴジラ映画」という感じで、熱線の絶望感、咆哮の音、それら全てが映画館の大きなスクリーンで鑑賞するに相応しい大作でした。作戦決行時のテーマ曲にもしびれました。『シン・ゴジラ』のあと、という難しい状況のなか、再びこんな傑作を生みだしてくるなんて…。


2位:『屋根裏のラジャー』
『トットちゃん』でも似たようなことを書きましたが、こちらも徹頭徹尾妥協のない作品でした。背景の美しさ、2Dにもかかわらず自然な立体感のあるキャラクターたち。忘れられる存在の切なさと、それでも記憶のどこかで生き続けるという温かみに、涙がこぼれ落ちます。一方で、不気味な敵役との対峙はしっかりエンターテイメントであり、もっと注目されるべき秀作。


1位:『BLUE GIANT』
聴くだけで涙が出る演奏と、アニメーションならではのダイナミックな映像表現、そしてジャズに真っ直ぐな登場人物たちに、2時間胸が熱くなりっぱなしです。特に初心者から歯を食いしばって実力者2人に必死に食らいつくドラマーの玉田の姿には勇気づけられました。魂に突き刺さってくる大傑作です。



以上が私の外国映画・日本映画別の2023年ベスト10です。総合では『BLUE GIANT』を1位に推します。

なお、このランキングには入れられなかったものの、大好きな作品がまだまだありますので下記します。合わせてご覧ください(五十音順)。


日本映画
『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』
『Winny』
『ヴィレッジ』
『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』
『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』
『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』
『エゴイスト』
『オレンジ・ランプ』
『怪物』
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
『銀河鉄道の父』
『首』
『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』
『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』
『駒田蒸留所へようこそ』
『こんにちは、母さん』
『Gメン』
『スイート・マイホーム』
『大名倒産』
『共に生きる 書家金澤翔子』
『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』
『NO LIMIT,YOUR LIFE ノーリミット,ユアライフ』
『BAD LANDS バッド・ランズ』
『春に散る』
『福田村事件』
『放送不可能。』
『僕が宇宙に行った理由』
『#マンホール』
『水は海に向かって流れる』
『赦し』
『妖怪の孫』
『リボルバー・リリー』

外国映画
『生きる LIVING』
『イニシェリン島の精霊』
『イノセンツ』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『オマージュ』
『カンフースタントマン 龍虎武師』
『極限境界線-救出までの18日間-』
『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』
『グランツーリスモ』
『コカイン・ベア』
『コンパートメントNo.6』
『search/#サーチ2』
『THE WITCH/魔女-増殖-』
『ザ・クリエイター/創造者』
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
『サンクスギビング』
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
『SISU/シス 不死身の男』
『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』
『呪呪呪/死者をあやつるもの』
『食人族 4Kリマスター無修正完全版』
『JUNG_E/ジョンイ』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『SMILE/スマイル』
『対峙』
『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
『ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン』
『テノール! 人生はハーモニー』
『トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋』
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
『ニモーナ』
『バビロン』
『ハロウィン THE END』
『パリ、シェフ!』
『パリタクシー』
『FALL/フォール』
『マーダー・ミステリー2』
『マッシブ・タレント』
『M3GAN/ミーガン』
『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE』
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』


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