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2025年公開の映画ベスト10

平池記者の「競馬ときどき映画」

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2025年公開の映画ベスト10

2026年01月01日
当ブログで毎年ひっそりと勝手に発表している「年間マイ映画ベスト10」の2025年版を発表したいと思います。良かったらご覧ください。

日本映画・外国映画別で紹介します。ランキングは個人的な好みによるものなので、偏りがあることをご了承ください。対象は、2025年(1月1日~12月31日)に劇場公開および配信された作品で、私が観た167本の中から選びました。内訳は、外国映画が94本(うち配信限定7本)、日本映画が73本(うち配信限定4本)です。それではどうぞ!(ネタバレを含みますのでご注意を)


■外国映画


10位: 『Mr.ノボカイン』
すごく痛いはずの描写なのに主人公が飄々としているギャップがクセになります。肩からグリグリと弾を抜くのを「うわぁ…」という表情で見ているオジサンも面白いです。


9位: 『ANORA アノーラ』
セクシーで目の保養になる映画と思いきや、突然4人のパワフルな珍道中に。ずっと物言いたげなロシア男の存在に惹きこまれ、最後は2人で幸せになってほしいと願ってしまう温かい映画。


8位: 『サブスタンス』
若さと美しさ重視への皮肉を、爆発的な狂気でエンタメスリラーに昇華。何か出るか?のドキドキが何度も味わえ、若い版をさらに分裂させた『ザ・フライ』彷彿の化け物にビックリ。


7位: 『シャッフル・フライデー』
20年以上経ったのに前作『フォーチュン・クッキー』から主要キャスト全員集合が嬉しい。序盤はやや混乱しますが、前作ファンに嬉しい笑いが散りばめられ、再婚より子を優先する親の想いに(今作も)まんまと感動させられます。


6位: 『ファイナル・デッドブラッド』
恐怖のピタゴラスイッチ。「あ、ここでは死なないのか…」というフェイントはもはやギャグの領域。タワー倒壊と、最後の病院から脱線列車までの勢いの良さが素晴らしい!


5位: 『ビーキーパー』
とにかくステイサムが強く、序盤の詐欺会社に乗り込む場面から痛快爽快。車ごと川に引っ張り落とす場面は笑いました。相手がどんな要人だろうが容赦なしの姿勢に年明け早々スカッとさせてもらいました。


4位: 『ヒックとドラゴン』
アニメーション版と比較し全く違和感のない世界観を構築。原作に忠実で、ドラゴンとの交流が可愛らしく、何よりナイトフューリーとの爽快で迫力ある飛行シーンは涙が出るほど素晴らしい。


3位: 『野生の島のロズ』
母性あふれるロボに感動、特に「大事なものは一つ」のシーンで涙腺が…。ガンが飛び立つシーンは非常に美しく、同じドリームワークスの「ヒックとドラゴン」譲りの飛行シーンの迫力が完璧。非常に高い完成度を誇る作品。


2位: 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
シリーズの集大成的内容で、これまで使い捨てだったイーサンが米国政府に認められる感慨深い作品。息の詰まる潜水艦潜入、手に汗握る空中アクションと、今回もとにかく凄まじかったです。映画館に相応しい映画。ありがとうトム。


1位: 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
ややマンネリ気味に感じていたマーベル作品に新風を吹き込ませた傑作。レトロフューチャーの世界観が抜群、未来への希望溢れる音楽が最高でした。家族の話であり、夫婦間の考えの違いにも共感。巨大宇宙人は大迫力で、全編にわたりシルバーサーファーの格好良さが際立った作品でもありました。



■日本映画


10位: 『宝島』
見たことのない激烈な沖縄映画。方法は違えどそれぞれが虐げられた現状に抗うため、自身の正義のために戦い、人生を濃く生き抜く姿はパワフルでした。


9位: 『爆弾』
佐藤二朗演じるスズキタゴサクが本当に気持ち悪くて素晴らしい。山田裕貴演じる類家との人間性の探り合いは見応えがありましたが、渡部篤郎演じる清宮の、常識人ゆえに手に余る今回の案件に対し、苦々しくも上司として類家のサポートに回る姿にしびれました。


8位: 『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』
可愛い絵ですが、開戦から帰国までを徹底したリアリティと抑制した演出で生々しく描き切り、一人の人間の戦争体験記として秀逸の出来でした。永く多くの人に鑑賞し続けられるべき作品。


7位: 『怪獣ヤロウ!』
無難なご当地映画に一石を投じつつ、しっかりと面白く関市の要素を盛り込む。特撮愛があり、清水ミチコはじめ役者陣のコミカルな演技も良かったです。80分のコンパクトな中に工夫とこだわりが詰め込まれた快作でした。


6位: 『ひゃくえむ。』
力の入った100m走の描写に手に汗握る。なぜ100mに賭けるのか。「チ。」作者らしい哲学も面白いです。天才型で何となく走っていた主人公が、最後に全てを注ぐ展開が熱かった…!


5位: 『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』
見終わった後は10年分が重たい…。不運でこうなるとは。不確かな情報でマスコミ・裁判へと拡大していくさまが恐ろしく、柴咲コウ演じるママが怖すぎ。そして何と小林薫演じる弁護士が心強いことか。ひたすらにドン底に突き進む、冷や汗ものの映画。


4位: 『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
潜水艦対決は迫力があり、見応えある心理戦と魅力ある船長たちが素晴らしい。日本の政治家たちの互いの正義のぶつけ合いも面白く、二軸で進むストーリー展開で目が離せません。もっと注目されるべきエンタメ傑作。


3位: 『大長編 タローマン 万博大爆発』
なんだこれは!岡本太郎の名言に合わせ、タローマンのクスっと笑える行動とカオスなバトルが展開。昭和的未来感、台詞の古臭さなど、独特な世界観で突っ走る見たことのない105分。2025年公開映画でダントツにべろぼうな異色作。


2位: 『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
ハイレベルな作品が多い映画ドラえもんの中でも、近年屈指の大傑作。スリリングかつ大迫力のアクション映画としてシビれました。ひみつ道具の楽しさに溢れ、「絵の世界」という難しい題材でも、現実とSFを結びつける藤子・F・不二雄の世界観をきっちり踏襲した脚本家の手腕、そして好きに絵を描けばといいんだよというメッセージも含め、素晴らしい作品でした。


1位: 『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
面白すぎる!噴火や火砕流の迫力は凄まじく、本当に「もうダメだ!」という絶望的な展開が続くなかで、根性と神がかりの救助で間一髪で切り抜ける。全て同じパターンにもかかわらず、中毒性のある「ピンチと救助のミルフィーユ」で鑑賞中はずっと手に汗を握り、胸が熱くなり…。ほんと最高でした。



以上が私の外国映画・日本映画別の2025年ベスト10です。総合では『劇場版TOKYO MER』を1位に推します。
あと、映画ではないですがTVアニメの「チ。-地球の運動について-」は今年屈指の面白い映像作品でした。
なお、このランキングには入れられなかったものの、大好きな映画がまだまだありますので下記します。合わせてご覧ください(五十音順)。

外国映画
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』
『F1/エフワン』
『エレクトリック・ステイト』
『教皇選挙』
『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』
『サスカッチ・サンセット』
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
『ズートピア2』
『聖なるイチジクの種』
『セプテンバー5』
『罪人たち』
『ドライブ・イン・マンハッタン』
『トロン:アレス』
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
『ナイトコール』
『入国審査』
『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』
『ハルビン』
『パトリックとクジラ 6000日の絆』
『フライト・リスク』
『プレデター:最凶頂上決戦』
『Flow』
『プロフェッショナル』
『ベスト・キッド:レジェンズ』
『満ち足りた家族』
『ミッキー17』
『M3GAN/ミーガン 2.0』
『リビング・ラージ!』
『リロ&スティッチ』
『ワン・バトル・アフター・アナザー』

日本映画
『愚か者の身分』
『かなさんどー』
『風のマジム』
『国宝』
『劇場版「緊急取調室 THE MOVIE」』
『ショウタイムセブン』
『35年目のラブレター』
『TOKYOタクシー』
『花まんま』
『ヒポクラテスの盲点』
『フロントライン』
『ベルサイユのばら』
『港のひかり』
『室町無頼』
『雪風 YUKIKAZE』
『雪の花-ともに在りて-』
『ロマンティック・キラー』
『わたのまち、応答セヨ』

以上です。
お付き合い頂きありがとうございました。

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