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『バッド・マイロ!』ピュアな瞳にノックアウト (vol.236)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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『バッド・マイロ!』ピュアな瞳にノックアウト (vol.236)

2014年12月03日

試写で観てきましたよ『バッド・マイロ!』。腸にできたポリープがキモカワイイ(?)モンスターとなって大暴れするという、トンデモ設定のキワモノ映画。可愛らしいキャラクターが登場する『映画妖怪ウォッチ』や『ベイマックス』が同じ12月20日に公開されるというのに、いったい誰が観るの?!ってな感じですが、いやいや…これは要チェックですよ。

もう冒頭からB級コメディ(ホラー)感あふれるタイトルバックで幕を開け、モンスターのマイロが尻から出たり戻ったりするたびに「ウォオオオオ!」と気張る主人公の姿に、自然と笑いが漏れだします。そんなくだらない映画かと思いきや、マイロがパパのために人間を次々と惨殺してしまうものだから無念のR15指定! 笑えて恐い、ちょっと『グレムリン』ちっくな映画です。

この映画の素晴らしいのは、『テッド』に代表されるように、今ならCGでナンボでも滑らかにモンスターを動かせるのに、アナログにこだわって人形でマイロを動かしている点です。「腸」の中をイメージさせるツヤツヤでデコボコな肌感は気持ち悪く、なのにいつの間にか愛おしく思えてしまう不思議。これは美術さんはやりがいがあったでしょう。

「クサッ!」という場面もあれば、血しぶき飛び散る場面もテンコ盛りな本作ですが、結末は感動なものに急転回。「ちょっと無理やりじゃね…?」と思わなくもないですが、あのピュアな瞳に見つめられたらそれだけでノックアウトです。

公開は前記の通り12月20日。レイトショーで上映です。話題のお正月映画を観た帰りに、ぜひ『バッド・マイロ!』に立ち寄ってください。85分なのでさっくり観れますよ。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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