ポニーキャニオン「劔岳」、12月11日リリース

　ポニーキャニオンは、「劔岳　点の記」セルDVD&ブルーレイ(発売元:フジテレビジョン/販売元:ポニーキャニオン)を12月11日(金)にリリースする。※レンタルDVDは東映ビデオよりリリース。

　原作は、「八甲田山 死の彷徨」等で知られる新田次郎の同名小説。本作を、日本映画界を代表するキャメラマン・木村大作がメガホンをとり映画化した。キャストに浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮﨑あおい、仲村トオル、役所広司ら豪華俳優陣を迎え、2年間に渡って撮影を敢行。山岳ロケには200日以上を費やし、CGや空撮に頼らない「本物」の迫力で映像化を実現した。本作は今年6月に全国劇場公開され、観客動員230万人以上、興収25億円突破の大ヒットとなった。

　12月11日発売が決定したDVDは、価格戦略をキーポイントとしている。劇場大ヒットを記念して発売する「メモリアル・エディション」は、初回生産分のみ劔岳の標高と同じ「2999」円(税込)で販売。邦画新作としてはリーズナブルな価格設定だが、同社映画部宣伝グループの清水隆浩主任は「今までにない映像美が特徴の作品。普段DVDを買わない層にもこの映画は見てもらいたい。ライトユーザーにもアプローチできるように、この価格帯に設定しました」と狙いを話す。その他にも、特典ディスク等が収録された豪華版「レジェンド・ボックス」(税込6825円)と、ブルーレイ版(税込5985円)を発売する。

　メインとなるターゲット層は、劇場公開時でも動員の中心となった50～60代の男女。この層に的確に情報を伝えるため、「書店での販売を強化するなど、通常の作品とは異なる、より細かく工夫したアプローチを図る」と清水氏。特に劔岳のある富山県には、1家に1本を届ける意気込みで臨むという。

　また、DVDの発売前には、本作のメイキング映像を収めたドキュメンタリー「劔岳 撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日―」が11月中旬より新宿バルト9ほかで劇場公開されることが決定(配給は東映)。年末商戦に向けて、今一度「劔岳」がクローズアップされそうだ。

(C)2009「劔岳　点の記」製作員会」